芥子に蝶 文様 訪問着

手書き京友禅着物のおあつらえ 芥子に蝶 文様 訪問着

お嬢さまのために芥子(けし)模様の訪問着をご注文いただきました。

制作者のメッセージ

和洋に通じる文様が個性的

日本風にも西洋風にも映る芥子の文様に、古より世界の各地で用いられている蝶の文様をあしらいました。 芥子の文様といえば、日本では絵画や工芸に用いられ、西洋ではアールヌーボーのデザインに多く見うけられます。 洋の東西を問わず好まれてきましたが、今日では西洋風の印象が先行しているようです。現代の日本を映す民族衣装として和のこころを意識しつつ、 程よいバランスを保つようにデザインしました。

奥行きのある空気感を表現

手描友禅の特徴の一つに糸目糊が描く白い輪郭線があげられますが、この度は、部分的に輪郭線を白く浮き立たせない技法を用いています。 さらに彩色の強さを加減することにより、浮き上がる模様と地色に馴染む模様をつくりました。これにより奥行きのある空気感を表現しております。

晴れやかな席に個性を添える

構図や地色、模様の配色、袖口の隠し模様に込めた小さな遊び心。どれもお嬢さまのイメージをもとに、楽しく制作させていただきました。 おしゃれ着として、またパーティなどの晴れやかな席に彩を添えるきものとして個性を楽しんでいただいています。

M・H様(お母さま)の感想

芥子模様がもたらしてくれたもの

ちょっと冒険でしたが、きものではあまり見かけない芥子の柄をお願いしました。ペパーミントのような淡い淡い地色に、 私たちがポピーと呼ぶ愛くるしい花が何ともいえない色合いで咲き乱れています。和とも洋とも解釈できる花が見事な友禅模様に仕上がりました。 香気ある地色は誂えでないと出ない色ではないでしょうか。ほぼイメージしたとおりに出来上がって満足しています。

友禅ながらあえて紬の生地を

紬を選んでほんとうによかったと思っています。一般に晴れ着には用いない紬ですから、セミフォーマルになればと思っていました。 ちりめんですとあまやかな感じになりますが、紬ならではの光沢としゃきっとした感じがモダンな模様を引き締めてくれました。 シワになりがちな袂にもハリがあります。そして何より着心地がよいようです。

世界じゅう探してもどこにもないきもの

いわばマイブランドのきものですね。それを自分らしく着こなしている娘のこともちょっと見直しています。 袖口には、好きなキャラクターを模した絵柄を入れてもらっています。それがお気に入りで、丹精込めていただいたきものを着こなす喜びを噛み締めているようです。

宝尽くし文様 振り袖

手書き京友禅着物のおあつらえ 宝尽くし文様 振り袖

お嬢さまのご成婚に際し、ご両親より振袖をご注文いただきました。

制作者のメッセージ

吉祥・招福を願う宝尽くし

宝尽くし文様は中国の「八宝」に由来します。吉祥・招福を願う気持ちが具象化されたものとして、室町時代末ごろから親しまれてきました。代表的なモチーフは8種類、願い事をしながら振るとその願いが叶う「打出の小槌」、災厄から身を守ってくれる「隠れ蓑・隠れ笠」、金銀財宝を望むまま出すことが出来る「宝珠」、 銭貨・幸福・宝物などを封じ込める「金嚢」、悪霊の進入を防ぐ鍵「宝鑰」、知恵を授けてくれる「巻物」、秤の基準と大事にされた「分銅」、健康を守る薬「丁子」があげられます。

思い入れのある品を隠し模様に

このお召し物の場合は、この他に「珊瑚」「七宝」「亀甲」「熨斗」「松竹梅」などを散りばめています。 さらに、ご両親のご希望により、八掛には、天冠・龍笛・笙を描かせていただきました。どれもお嬢さまが演奏されている楽器です。

振り袖を色留袖に

この振り袖は婚礼衣装としてお召しになった後、袖を短くして色留袖としてもお召しいただけるように色柄を配しております。ご両親の思いに加え、お嬢さまの思い出が凝縮されたおきものだけに、数多くのおめでたい場でご愛用していただけましたら幸いです。

M・Y様(ご本人)の感想

お引きずりの婚礼衣装を色留袖に

婚礼衣装に振り袖のお引きずりを選びました。きっかけは古いアルバムからみつけた祖母の婚礼写真、袖の長い色留袖の婚礼衣装に興味を覚えました。結婚式にぜひ着たいと思って、いろんなお店に行きましたが、既製ではないことを知りました。誂えていただけば、柄も好みのものにすることができます。結婚後は袖を短くして色留袖にするつもりです。

私だけの吉祥文様になりました。

宝尽くしが吉祥柄であることはよく知られていますが、どのようなモチーフをどのように配置するかによって印象はがらりと変わるということがわかりました。両親が八掛にまで心を配っていてくれたことを後で知って、驚いています。友禅師の方が、一つひとつ心を込めて描いてくださった柄はまさに宝尽くしとなりました 。素敵な着物に仕上げていただき大変うれしく思っております。ありがとうございました。

百だるま文様 訪問着

手書き京友禅着物のおあつらえ 百だるま文様 訪問着

長年おきものに親しんでこられた方から、だるま文様の訪問着をご注文いただきました。

制作者のメッセージ

百を数えるだるまの協奏

だるまは、禅宗の開祖である達磨大師の座禅姿を模した置物・玩具です。重心の低い安定した形は、 いかなる困難にも対処できる落ち着きと忍耐力(七転八起)をあらわし、商売繁盛・開運出世などの縁起物とされてきました。 丸みのある形は時おり可愛らしく意匠化されて、衣服や小物などに広く親しまれています。縁起物のだるまに百が付くことにより、「たいへん多い」という意味が込められています。

だるまの目がものをいう

だるまをモチーフに描くのは、私どもにとって初の取り組みです。新しいことに挑戦するという意味でも、楽しく取り組ませていただきました。 絵や人形に目を入れることは、そのものの良しあしを決める重要な作業です。置物としてのだるまが百を数えるわけです。ほどよい存在感を出すために、 目の形や濃度などを慎重に考慮して描きましたから、構図・彩色共に、落ち着きのある上品な仕上がりになりました。おしゃれ着ではございますが、 格式ばらないお席でしたら、おめでたい場所にもお召しいただけると思います。

絞り染め体験教室

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